派遣会社に登録して、

あとは仕事を紹介してもらえるまで待つだけ!
と思っていたものの、派遣会社から全く仕事を紹介してもらえない・・・。
この記事をご覧いただいているあなたは、今そんな状況に置かれているのではないでしょうか?
実はこのような人は、決して珍しくありません。
派遣会社に登録しても、仕事を紹介されないケースは、普通にあることです。
では、何故仕事を紹介されないのか?またその場合、どうすれば良いのか?
本記事では、派遣会社の営業兼コーディネーターとして就業していた経験、さらに派遣社員としても8年間働いた経験のある僕が、その疑問にお答えします。
派遣会社は全ての人に仕事を紹介しているわけではない

勘違いをしている人が多いのですが、そもそも派遣会社は登録してきた全ての人に、仕事を紹介しているわけではありません。
また、全ての人に仕事を紹介しなければならないという、義務や責任もありません、
派遣会社は自社の派遣社員を紹介するにあたり、『信頼できる人』を選んでいます。
ここでの信頼とは、主に以下の要素を指します。
・十分なスキルがある
・しっかりした職歴を持っている
・性格に難がない
・知識や経験が豊富
そしてこれらを総合し、『派遣先に採用される可能性が高く、問題を起こさず働いてくれるであろう人』に、仕事を紹介するのです。
逆に派遣会社が。「この人を信頼するのが難しく、仕事を紹介するのは危険だ。」と判断したら、紹介されずに終わりです。
派遣会社も自分達の手間暇とリターンが見合うかを考えるので、紹介しても採用される見込みが低かったり問題を起こしそうと判断されれば、何もしてくれません。
派遣会社が『仕事を紹介できる人材』と見ているか否かの判断基準

派遣会社があなたを『仕事を紹介できる人材』と見ているかどうかは、派遣会社から来る連絡頻度で分かります。
派遣会社は仕事を紹介するか否かを、派遣社員に伝えたりしません。
仮に正直に伝えたところで、逆上したり納得しない人が大勢いるからです。
なので紹介しないと決定したら、どんなにその派遣社員から連絡をされても、「今◯◯さんのご希望に添える案件がなくて・・・」などと適当に言い続けます。
大抵の人はそれが何度か続くと、他のアテに行くので勝手に去ってくれるからです。
反対に、「この人にはぜひ案件を紹介して就業してほしい!」という場合は、他所に行かれないように電話やメールで何度も連絡します。
特に大手の派遣会社は、各派遣先についている営業担当が異なっていることが多く、様々な担当者から連絡が来て鬱陶しいくらいです。
なので、派遣会社が自分に仕事を紹介する気がどれくらいあるかは、連絡頻度を判断基準にしましょう。
派遣会社が仕事を紹介してくれない理由

派遣会社が仕事を紹介してくれない理由は、一概に言うことはできません。
ただ基本的には、以下の5つのどれかに当てはまることがほとんどです。
①希望職種・業種が未経験
②年齢が高い
③派遣会社のブラックリストに入っている
④他に適した人がいる
それぞれ詳しく解説していきます。
①希望職種・業種が未経験
派遣先にもよりますが、派遣社員に対しては即戦力を求めているケースが多いです。
そうなれば当然、派遣会社としても紹介したい人材は、その職種・業種の経験者となります。
もしあなたが未経験者の場合、ミスマッチとなるので紹介はしてもらえません。
仮にこちらからその求人にエントリー(申し込み)しても、派遣会社の社内選考(紹介して問題ないか判断される)の時点で落とされてしまいます。
②年齢が高い
職種・業種などにもよりますが、一般的に派遣社員も年齢が若い方が有利です。
20代であれば、職歴がまともになくても、成長性を期待してもらい採用されることがあるからです。
僕が派遣会社で働いていた時も、若さを1つの重要なポイントとして見ている派遣先は多かったです。
しかし30代後半以上となると、経験者の人材であってもあまり良い顔をされませんでした。
年齢が高くなると成長性が見込めないだけでなく、変なクセやプライドがあると思われて、周囲と問題を起こす可能性を危惧されることも。
なので、年齢が高いとそれだけ紹介してもらいにくくなるということは、事実として存在しています。
③派遣会社のブラックリストに入っている
決して公にはされませんが、実は派遣会社には『ブラックリスト』が存在します。
※ブラックリストという呼称でなくても、同じ意味合いのリストや表はあります。
これは『問題ありのため紹介不可』とされている、つまり派遣会社が「仕事を紹介しない」と決めている人材が記載されたものです。
ここに記載されるのは、例えば以前の派遣先で何か問題を起こしたというだけではなく、これまでの職歴などから就業させることに高いリスクがあったりする人です。
派遣会社へ登録する際の面談で、清潔感があまりにもなかったり、性格面で問題がありと判断れると、その時点で仕事は紹介しないと決定することも。
これに記載されると、その派遣会社ではもう何もしてくれなくなります。
④他に適した人がいる
派遣会社には、日々たくさんの人が派遣登録に訪れます。
その中から派遣先に誰を就業させたいか、個々の職歴などから派遣会社によって判断がなされます。
もし自分よりその派遣先に適した人がいるなら紹介はされません。
派遣会社としても、派遣先の求める人材に少しでも近く、採用されやすい人を選んだ方が、利益になりやすいからです。
なので自分の持つ能力が評価されにくいものだと、派遣社員として希望する仕事に就くのは難しいです。
派遣会社が仕事を紹介してくれない場合の解決法

派遣会社が仕事を紹介してくれない場合、その派遣会社へクレームを入れたりしても意味はありません。
したところで紹介してもらえるようにはなりませんし、自分の時間が無駄に取られるだけです。
では、どうすればいいのかというと、その派遣会社で働くことは諦めて、以下のいずれかの方法を取りましょう。
他の派遣会社へ登録する
今や派遣会社は世の中にごまんとあります。
派遣会社によって特色や、取り扱う求人は変わるので、複数の派遣会社に登録して、その中から自分に合うところを選ぶのは当たり前となっています。
派遣登録もオンラインで完了させられるところが多く、1社目で職歴入力などのテンプレートを作ってしまえば、それを使い回せるので手間も少なくて済みます。
最低でも3~4社には登録して、様子を見てみると良いでしょう。
もしそれでどの派遣会社からも紹介されないようであれば、希望する仕事を見直すなどの必要があるかもしれません。
転職エージェントサービスを利用する
派遣会社と転職エージェントサービスは、似て非なる存在です。
転職エージェントでは、基本的に正社員への転職を前提としており、エージェントが履歴書や職務経歴書の添削、定期的な面談などで求職者をサポートします。
派遣会社はそうしたことはなく、紹介可能な求人があればするくらいなので、サービスとして手厚いのは転職エージェントです。
派遣会社から紹介がなく就業が難しそうであれば、転職エージェントサービスも利用すべきでしょう。
自力で転職活動を行う
自分のペースで転職活動を進めるのであれば、自力でやるのがおすすめです。
自力なので、全ての準備は自分でやることになりますし、手間もかかります。
しかし自分が主体的になることで、転職活動における知識や経験もついていきます。
完全に自力で行う転職活動は、ゼロから始めると、少なくとも3~4か月は転職するまでにかかると見込んでおくべきです。
転職活動の前に必要となるキャリアの棚卸しや自己分析、履歴書・職務経歴書の作成など、やってみると予想以上に時間がかかります。
また長期間やっていると、終わりが見えず徐々に疲れてきてモチベーションが低下してくることもあるので、「〇か月後に転職する!」と目標を決めておいて、常にゴールが見える状態にしておくことをおすすめします。
フリーランスとして活動する
今や会社に所属して働くのは、数ある働き方の1つでしかありません。
自分で会社を立ち上げる起業、個人でクライアントと契約して仕事をするフリーランスなど、多岐に渡ります。
そうした中でおすすめなのがフリーランスです。
会社に属さず1人で仕事をしてお金を稼ぐのは大変なことも多いですが、いつでもどこでも仕事ができて、就業時間を拘束されず自由です、
いきなりフリーランスとして活動するのは難しいですが、副業という形で始めて徐々に稼げるようにしていけば、決して不可能ではありません。
派遣会社が紹介してくれなくてもどうにでもなる

派遣会社が仕事を紹介してくれない状況に直面すると、多くの人は強い不安や不満を感じます。
「なぜ自分だけ声がかからないのか」「評価が下がったのではないか」と考え、気持ちが落ち込むのも無理はありません。しかし、その感情に長くとらわれてしまうと、次の一手が遅れ、結果的に自分の可能性を狭めてしまいます。大切なのは、派遣会社が動いてくれないという事実を冷静に受け止め、早めに別の選択肢へと行動を切り替えることです。
まず理解しておきたいのは、派遣会社が求人を紹介しない理由は必ずしも「あなたが不要な人材だから」ではないという点です。派遣会社側の都合や取引先の状況、単純なミスマッチなど、本人の能力とは無関係な要因も多く存在します。にもかかわらず、紹介がない状態が続くと、自分を過度に否定してしまいがちです。ここで感情的にならず、「今はこの会社からの紹介に期待しすぎない」と割り切ることが、次の行動につながります。
同時に、一度立ち止まって自省することも重要です。
これまでの就業態度やコミュニケーションに問題はなかったか、無断欠勤や契約トラブルなど、派遣会社から敬遠されるような行動をしていなかったかを振り返ってみましょう。いわゆる「ブラックリスト」に載るような明確な理由がなくても、評価が下がる行動の積み重ねが影響することはあります。もし思い当たる点があるなら、今後は同じことを繰り返さないよう改善する姿勢が大切です。
その上で、視点を自分の市場価値に向け直すことが欠かせません。派遣の仕事は需給の影響を強く受けるため、需要のあるスキルや職種に意識を向けることで、選択肢は大きく広がります。例えば、事務職でもITツールの操作スキルを身につける、未経験分野でも研修制度のある派遣先を狙うなど、小さな努力が次のチャンスを生みます。今の自分に何が足りないのかを考え、学ぶ姿勢を持つことが重要です。
そして何より、「派遣会社が紹介してくれない=働けない」という考えを手放しましょう。
派遣会社は一社だけではありませんし、直接応募や別の働き方を選ぶ道もあります。環境が合わないと感じたら、そこに固執する必要はないのです。紹介が止まったことをきっかけに行動を変えた結果、以前より条件の良い仕事に出会う人も少なくありません。
派遣会社が動いてくれない状況は確かにつらいものですが、見方を変えれば、自分のキャリアを見直すチャンスでもあります。早めに次の手段をとりつつ、自分自身を振り返り、需要のある方向へ意識を向ける。その積み重ねが、結果的により良い仕事と安定した働き方につながっていくのです。

